

【開業15周年を機に】
本日、2026年5月19日。
Home base boot Makerは開業15周年を迎えます。
「靴作りの技術において、何が正しく、何が間違っているのか?」
2011年。
通り一遍の靴作りだけを手に駆け出した私には、それを確かな自信を持って語ることは出来ませんでした。
自らの手と頭で考え、お客様の足を通して教えて頂く時間が必要でした。
それからの15年間、私は人生で最も体力のある時期のすべてを捧げ、
あらゆる種類の靴を作り、老若男女問わず、多種多様な足の悩みと向き合ってきました。
その結果わかったことは…
「山を乗り越えた先には、それまで見えなかった新しい山が見えてくる―。」
ということです。探求には終わりがありません。
しかし、お客様に満足を与えるための力は、この15年で十分に蓄えたつもりです。
本日、私はその検証期間を終え、これからの人生をかけて取り組むべき「仕事」を選び、
精度をさらに高めていく新体制へと移行します。
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■ 2026年5月19日以降の新体制
1. フルオーダーの改定
技術検証のため「奉仕価格」として維持してきた体制を見直します。
より高い精度での靴作りと、未来へ繋がる仕事のカタチを作るため、
熟練工としての正当な評価に基づいた価格体系へと改定いたします。
またこれまで、依頼に応えどんな靴でも製作してきましたが、その方式は終了致します。
まず、道具としてすばらしいこと。
(Above all, a fine tool.)
私が作る靴はそうでありたいという作り手としての矜持です。
15年の経験を踏まえ、それを体現できるスタイルの靴に絞って提案致します。
お客様ごとに木型を設計・製作し、仮靴でフィッティングチェックする進め方は変わりません。
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Boots: ¥350,000 (tax incl.) 〜
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Shoes: ¥300,000 (tax incl.) 〜
※最高の道具(fine tool)として機能させるための、全工程を含む価格設定です。
5/19現在、まだ受注は再開いたしません。
再開のメドが立ちましたら、提案するスタイルと共に改めてお知らせ致します。
2. 新たな展開への構想
フルオーダーとは別の形で、私の設計思想をより多くの人へ届けるための「新たなライン」についても現在構想を練っております。 既製品(Ready-to-wear)なのか、あるいは別の形なのか…。
しかし、それは決して「フルオーダーの廉価版」ではありません。
「良いものが出来たら出す」という信念のもと、フルオーダーとはまた異なる価値を持った選択肢として、一歩ずつ形にして参ります。
3. 特別素材「Higuma Leather」の展開
私の靴作りの一環として取り組んでいる特別な素材「Higuma Leather(ヒグマレザー)」について、先日5/17に商標登録の査定書類を受領いたしました。


靴に使える部分が極めて少ないこの希少な素材は、今後も私の技術の全てを注ぎ込む「フルオーダー」にのみ使用する特別な選択肢として継続いたします。
※ヒグマレザー仕様の価格については、取り巻く環境変化の変動が大きいため「ASK」とさせて頂きます。
また商標登録を記念し、端革を活用した革小物の展開も、新たな試みとして準備しております。
こちらについても、準備が整い次第お知らせ致します。
(おまけ)4. ロゴの刷新
15周年にあたり、店名ロゴを刷新しました。


フルネーム版では大文字と小文字を入り交ぜて。
ショート版の「HbbM」は、並んだ2つの「b」をブーツのカタチに見立てています。
心機一転、この新しい顔と共に歩んでいこうと思います。
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15年前、何も持たなかった私をここまで育ててくださったのは、
紛れもなく私を信じて足を預けてくださった皆様です。
これからは、私が信じる靴作りを形にすることで、その恩返しをさせていただきます。
新しく、そしてより深いHome base boot Makerの取り組みに、どうぞご期待ください。
2026年5月19日
Home base boot Maker
店主 大原 祐介

